クラブの窓 vol.6


 

文化庁委託 「地域日本語教育コーディネーター研修」

夏期研修Ⅰフォローアップ研修 オンデマンド講義動画 報告

 


本研修は、全国の研修受講者が集まり,各地域の状況や取組に関する情報を交換・共有するとともに,受講者同士のネットワークの構築を目的とした「地域日本語教育コーディネーターフォローアップ研修」を開催しているものです。*R3以降は、日本語教育人材の研修プログラム普及事業として実施しています。

 

*私は平成29年に「地域日本語教育コーディネーター研修」を受講しています。(☞クラブの窓 vol.1

*受講者に制限があるため、画像などの共有ができません。

 

日 時:令和3年8月18日(水)~8月31日(火)

場 所:オンライン受講

内 容:講義1 多文化共生施策における地域日本語教教育①

    講義2 出入国管理施策及び多文化共生施策

    講義3 多分化共生施策における地域日本語教育②

    講義4 地域日本語教育における教材活用

    講義5 地域日本語教育の体制整備に向けたコーディネーターの役割①

    講義6 地域日本語教育の体制整備に向けたコーディネーターの役割②

    講義7 日本語教育に関わる人材の育成①

    講義8 日本語教育に関わる人材の育成②

    講義9 地域日本語教育活動における情報の管理①

    講義10 地域日本語教育活動における情報の管理②

 

 

 

所感&成果

  • 関連する法律や施策などから、実践的な内容まで幅広く、地域で活動している私たちにとっては大変貴重な研修です。コロナ禍の影響でオンデマンド配信を視聴するので、多少寂しい気持ちもありますが、何度か見直したりもできるという利点もあります。
  • 特に印象に残った講義としては、講義1の多文化共生施策についてです。コロナの影響で外国人の入国が現在止まっているとはいえ、日本は今後も外国人材を受入れる方向で、多文化共生社会に向かっているのは周知のとおりですが、関連施策において、地方公共団体は、国の施策を勘案し、地域の状況に応じた日本語教育の推進に必要な施策の実施に努める(令和元年法律第48号)こと、また国内における日本語教育が「地域の活力の向上に寄与するものであるとの認識の下に行われること」(令和元年法律第48号)とされていることを知りました。これは、まさに私が地域で活動する上で感じている点でした。えたじま日本語クラブが立ち上がった5年前は、まだ多文化共生という言葉が理想像のような響きを持っており、一部の人たちの(好意による)ものと捉えられている感じでした。それが、現実的かつ国民全体の取り組むべきものになってきたということです。その点では、江田島市は全国的にも市として先進的な取り組みを行っていると言えるのではないでしょうか。その現場である「日本語クラブ」を運営するコーディネーターとしては、改めて責任の重みを感じます。
  • その他の講義も大変勉強になりました。内容の一部を日本語クラブコーディネーターの勉強会でも共有し、活動に役立てています。